2022.1.16
(日)15:00 豊田市コンサートホール
出演
<紅組> 腰越 満美(ソプラノ)針生 美智子(ソプラノ)小野 綾香(メゾソプラノ)
<白組> 宮里 直樹(テノール)宮本 益光(バリトン)加藤 宏隆(バスバリトン)
柴田 真郁(指揮) 名古屋フィルハーモニー交響楽団
曲目は下記参照


東京、大阪で開かれている歌合戦の規模縮小版。出場歌手が全6名、紅白それぞれ3名で2曲づつ歌った。それに前後半で二重唱が1曲とオーケストラ演奏が2曲が加わって約2時間の公演であった。

歌手は紅白ともベテラン1名に若手2名、音域が高低に広かったので面白く聴けた。また司会進行役を芸達者な宮本さんがリードし小野さんと一緒になって和やかで楽しい雰囲気を作った。

曲目は前半がモーツァルトとヴェルディから、後半が色々ヴァラエティに富んでいた。後半の方が出演者の得意なそれぞれの声に合った曲を選択していたので聴き応えがあったと思う。

個別には宮里さんの日本人離れした声量が一段と輝いて素晴らしかった。加藤さんは低音部の声がよく通って惹かれる。小野さんの声は思春期の少年ケルビーノでなく魅力的な女カルメンの方が良い。針生さんは「愛の妙薬」アディーナの軽い役柄が似合っていた。宮本さんと腰越さんは無理をしない安定した歌唱で流石である。柴田さんの名フィルは標準的だがカルメンだけ特別に生き生きしていた。

予想通り白組の勝ち。市長が出て勝者に地元銘酒を贈呈した。日頃の努力に感謝の意を込めて医療従事者を招待したと挨拶で述べていた。今年初のコンサートであったがコロナ禍にしては多数の聴衆が詰めかけ、着物姿も散見されて華やかなムードであった。

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