2020.
1.24(土)20:00 (現地ライブ OTTAVA

出演

ヘロデ:ヘルヴィッヒ・ペコラーロ

へロディアス:ワルトラウト・マイヤー

サロメ:リゼ・リンドストローム

ヨハナーン:ミカエル・フォレ

ウィーン国立歌劇場管弦楽団

指揮:ミヒャエル・ボーダー

演出:ボレスラフ・バーログ

 

1972年カール・ベームによるプレミエ。古色蒼然とした舞台だが、それだけスタンダードな伝統的演出である。初めてウィーンで観た「サロメ」も、1980年の来日公演もこの演出であった。

 

歌手は主役クラス4人が超素晴らしい人ばかり。この人たちに文句を付けられるはずもなく、力強い声で何の無理もなく悠々と歌っている。但し歌唱は良くとも演技面には多少の不満がないわけではない。特にサロメは誰がやっても感ずることだが、ヴェールの踊りが妖艶な姿で観られることはまずない。ほとんど動いてるだけに見えたり、逆にポルノ紛いになっても困る。歌舞伎の女形のような色気のある踊りはできないものであろうか。

 

その上オケの響きが籠った感じで、きらびやかで艶のある音には聴こえなかった。どうしてだろうか。

 

贅沢な不満と思うが、超実力者が立派に歌ってもこの人たちなら普通と思えてしまう。悪いのでは決してないが、何か新鮮味と緊張感がないと感ずる。レパートリーではこういうこともあると思う。

 

そんなわけで今回記録の意味で簡単に。