2018.2.10 (ライブ収録)
出演
ドゥルカマーラ:イルデブランド・ダルカンジェロ
ネモリーノ:マシュー・ポレンザーニ
アディーナ:プリティ・イェンデ  ほか
メトロポリタン歌劇場合唱団、管弦楽団
指揮:ドミンゴ・インドヤーン
演出:バートレット・シャー

日本ではドニゼッティ=愛の妙薬でも欧米ではOne of themの感覚でしばしば上演されている。この映像はMETのアーカイブの中では比較的新しく、初めて聴く指揮者とソプラノなので興味があった。

指揮のドミンゴ・インドヤーンはベネズエラのエル・システマ(音楽教育システム)出身、ドゥダメルに続いて2人目になる。この時38歳のMETデビューでオペラではベルリン国立歌劇場でバレンボイムのアシスタントを勉めているそうである。コンサート活動の方が多いようで日本では新日本フィルに客演している。ドイツ的ながっちりした音楽をする指揮者で、この「愛の妙薬」ではちょっと重いと思う。先回観た「ドン・パスクワーレ」の後では真面目過ぎて面白味がない。

アディーナを演じたプリティ・イェンデは33歳、南アフリカ出身の黒人歌手。METには2013年「オリー伯爵」アデーレの代役としてデビューしているのでこれはロール・デビューになる。確かに高音がスカッとして素晴らしいと思う。ドゥルカマーラのダルカンジェロもネモリーノのポレンザーニも歌唱は文句なしだが、演技の方が考えてやってる感じで軽快さがない。指揮者の所為と思うがオケとも息があってるとは思えなかった。


絵画的オーソドックスな新制作だが特記することはない。歌手の声だけを聴いて想像してた方が良い印象が残ったのではと思う。